入院設備のないクリニックや診療所をはじめ、病院など来院できる医療機関には外来が存在します。
初診や通院などで訪れる外来は、いわば医療機関の窓口とも言えるでしょう。
そこで働く看護師を外来看護師と呼びますが、基本的に病棟看護師とは仕事内容に大きな違いがあります。
外来看護師の主な仕事は、医師が行う診察のサポートです。
また、医師の指示でバイタルチェックや器具の準備などがありますが、その中でも採血や注射は看護師が中心に行います。
そのほか、患者に対する服薬および生活指導、入院が必要な患者には病棟看護師と連携を取って円滑に準備を進めなければいけません。
小さな医療機関の場合は、本来なら医療事務が行う受付や会計、電話対応などの業務を外来看護師が行うこともあります。
1人の患者と関わる時間は病棟看護師と比べて少なく、その分気は楽でしょう。
しかし、親身にケアしたい人にとっては物足りないかもしれません。
外来看護師の勤務体制は日勤で完全週休2日制であることも多く、日曜日は休診する医療機関が多いため週末は休みを取りやすいです。
スケジュールが立てやすく、育児中でも働きやすい職場と言えます。
一方、病棟看護師は4週8休制が基本で夜勤など不規則な勤務体制になることから、給与は外来看護師よりも高めです。
病棟看護師の業務は、患者の看護ケアだけでなく介助が含まれるケースもあり、肉体的負担が大きくなっています。
外来看護師は基本的に立ち仕事ですが、介助がほぼないため病棟看護師と比べると体力的負担は少ないです。